象牙にもありますが、一般的には黒水牛やオランダ水牛の『芯持ち』の事だと思います。
お手元に水牛の印鑑があれば頭の部分(彫刻してあるのと反対側)をご覧下さい。エクボのように引っ込んでいる部分があればそれが『芯』です。
水牛や象牙は材木の年輪とおなじ構造になっています。その年輪の一番中心が『芯』です。
木材と同様に水牛の角も、年輪の外側ほど繊維が太く、荒くなります。繊維が荒いと、繊維の方向性により時間とともに、乾燥のために曲がったり、悪ければひび割れたりすることもあります。
水牛の印鑑の場合、『芯持ち』である事が『あたりまえ』ですが、粗悪なものや安売り用の材料では『芯なし』を使う場合もあります。(当店では扱っていません)
一方、象牙の場合は『芯持ち』でなくても反ったり割れたりする事はほとんどありませんので、物理的な面からは、それほど芯持ちにこだわらなくても良いのですが、大きな1本の象のキバから1〜2本程度しか取れない(取れない場合もあります)大変貴重なものです。
また、象牙でも水牛でも『芯持ち』とは『中心に穴が空いている』という事です。『芯持ち』の中でも『比較的穴の大きなもの』もあります。穴が大きいと彫刻する文字が切れる場合もあります。その場合は穴を埋めて使用する事もあります。(まあ、そんな材料を仕入れるようではダメです)
これらは、『芯持ち』といっても『安売り用』に使われることが多いようです。『水牛は芯持ちが当然。象牙の芯持ちはホントに貴重品です』
長くなりましたが『芯持ち』とは輪切りにした素材の中心を使った、組織が細かくて、ひび割れたり、曲がったりしにくい材料(一般的には水牛の角)の事です。(解説はここだけで良かったでしょうか)
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